令和6年5月16日〜半月間、福祉ボランティアとして能登半島支援に入ってきました。
支援に入り感じたことや課題を、お伝えすることも災害ボランティアの仕事と考えております。
能登の皆さんが穏やかな生活を1日も早くむかえられますように願っております。
齊藤由紀
能登の
現状
(動画) |
元旦に地震がおき、4〜5カ月たった5月末の様子です。 |
非常用品として
必要な物 |
医療品)定期薬、とげ抜き、鏡
貴重品)保険証、受給者証、災害時連絡先一覧(個別避難計画)、
現金(小銭は必須)、通帳、携帯電話(充電器)、印鑑
※貴重品はまとめて常に小さいリュックに入れて肌身離さず
日用品)紙おむつ・尿取りパット・生理用品、歯ブラシ、
洗口液(保湿にノンアルコールのもの ※ラベル確認;×液体歯磨、〇洗口液)
マスク(サージカル、N95※ウレタンウール等が空気中に飛ぶ為)
鈴・笛、ウェットティッシュ、ビニール袋(小・大45?)、
スリッパ(上靴)、踏み抜き防止インソール、長靴、軍手or革手袋
雨がっぱ(上下)、帽子、寝袋、エアーマット、すりつぶす物、蓋のついたバケツ
ペーパータオル、クイックルワイパー(電気が使えなく、水も使えないときの掃除
は手を汚さずにできる方法がベスト!)
!注意!
1,通帳や、住宅の登記が本人名になっている事(旧姓や親の名前では再発行に時間と手間が大きくかかります。例;親類に同意書を書いてもらう必要あり。)
2,水が足りなくなると、復旧してもチョロチョロとしか出ず、トイレットペーパーは流せません。汚れたティッシュを袋に入れて、段ボール箱にまとめて捨てる等の配慮が必要です。
B「入れ歯」を持ち出さないと、災害時に作ることはなかなか出来ないのでお食事に影響します。入れ歯入れを非常用持参品に入れている方は多いと思いますが、入れ歯そのものが無ければその後の生活に支障をきたします。
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組織化
(例) |
1,誰(どの団体)が、どこまで、何を行い、どのように情報を共有し”被災者を守るか”を組織化しておく事が大切です。災害時は混乱してしまい、それを1からつくり上げることは不可能に近いです。事前準備をしましょう。
2,ボランティア団体(力仕事、福祉、医療、文化)のルールとマニュアル
(例1);自宅内の掃除をしてくれたが、後に「分別されていないゴミ」として戻される事もあります。
(例2);傾聴を依頼するのか、地域コミュニティーをつくる事を依頼するのか、アセスメントをとって欲しいのか等が明確でなければボランティアが混乱し、モチベーションが下がります。
(例3);口頭で業務分担をしたが、いざとなると協定を結んでいない等により、被災者に各機関が何度も個人情報を聞くことになり、不信感から疲弊してしまいます。
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現地の声 |
「元旦の地震だったから、年賀状を見ていないんだよ。解体する時に見れるかな。」
「まだお正月のお餅も食べていなくてね。」
「ズドン!と大きな縦揺れに立っていられず這いずった。横にも斜めにもガタンガタンと揺れ、ミシミシと音がなり外に出たくても歩くことができない。怖くて目をつぶった。」
「むかいの親子が死んだ。火がせまってきて全てを失った。」
「瓦礫に身体を挟まれて動けなくなっている人が目のまえにいても、瓦礫は重くて避けられない。ヘリコプターに手を振って助けを求めたけれど行ってしまった。」
「震災の次の日に恐ろしい集団がきて、被災した家から”むしり取る”ように窓の冊子や金物をとっていった。怖かった。」
「孫たちはトラウマになってしまって町を離れてしまった。」
「仮設住宅には色々な人が個人情報を聞きに来る。誰が本物で、誰が詐欺かなんてわからない。疲弊してしまう。」・・・
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